僕の開発チームのメンバーが、Slackにふと「fukabori.fm」のエピソードと、牛尾 剛 さんの本がとても良かったと投稿してくれたので、 つられて読んでみました。

108 Azure Functions チームでの開発方法やマネージャの役割

https://fukabori.fm/episode/108

世界一流エンジニアの思考法 牛尾 剛

https://www.amazon.co.jp/dp/4163917683

マイクロソフト社で同僚たちがどのような思考法やマインドをもって仕事をし、成果を上げているか、牛尾さん自身の発見や学びを紹介してくれる切り口で、巷にあふれる啓発本とはひと味違った内容で、なかなか良くて。

個人的に良かったのは「理解は時間がかかるもの、急がず徹底的に理解すること」というマインド。 コードの意図や背後のアーキテクチャにの理解にしっかり時間をかけて自分のものにしていく、ひいては仕事を「自分の手でコントロールする」する感覚を得るという箇所でした。

当時の筆者は、全体を俯瞰してさっと考えることが得意で途中計算を省略するきらいがある、あやふやな理解のままとにかくアウトカムを焦って、急いでしまうという傾向があったようで、ここには僕自身も非常に共感しました。

書いてみると「あたりまえじゃーん」と思えるんだけど、周りの技術イケメンたちと自分を比べてとにかく何か手を動かさなきゃという方に意識がいってしまい「深く理解して使いこなせる技術」がなかなか身につかないというか。

「世界一流のエンジニアも時間かけて理解してるんですよ」という情報は安心しますよね。 この本は、筆者自身の悩みへの共感度が高い人のほうが、楽しく読めるかもしれません。