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みんなで1つずつ終わらせるほうが結局効率がいい
少し前に「フロー効率性とリソース効率性について」という黒田さんというリクルートの方のスライドが社内で注目を集めました。
要するに、人が空いているときにタスクを割り当てることが表面上効率的に見えるが、ウェブのモノづくりの世界で「ユーザーに価値のあるものを迅速に小規模に提供し、フィードバックを得る」という視点からは、実は非効率だよね、というはなし。
ひとつの機能を2,3人でよってたかって片付けて世の中に出していったほうが、プロダクトとしてはうまいやり方ということです。
ただ通常開発の現場では、6人いたら各自にタスクを渡して同時に開発してもらう、ということになりがちです。普通に考えたらそうするのは理にかなっているように思えるし。もし全員が1人で何でもこなせるスーパーエンジニアで、サービス立ち上げのときなど短期的なスピードを考えるならその方が良い場面もあるかもしれません。
工場での流れ作業とは違って、ウェブサービスの開発は様々なスキルが必要で、やり方も何通りもあり、コードは複雑で、何度も機能を追加・削除しながら常にリリースをかける必要があります。そのくせ、1文字間違えただけで全システムが停止するということも当たり前にありえます。
そういう状況では1人で果敢に取り組むより、みんなで考え、お互いに確認しあってやるほうが、精神的にも楽なんですよね。